コラム課題「そこのみにて光輝く」

福田和也研究会

総合政策学部4年

学籍番号71004947

巽大郎

 

北の夏、海辺の街で男はバラックにすむ女に出会った。二人がひきうけなければならない試練とは...にがさと痛みの彼方に生の輝きをみつめつづけながら生き急いだ作家・佐藤泰志がのこした唯一の長篇小説にして代表作。青春の夢と残酷を結晶させた伝説的名作が20年をへて甦る。

 

「そこのみにて光輝く」というタイトルを聞いた時、意味の分からないタイトルだしまず噛み噛みでちゃんと言えなかった。「光り輝く」ここだけ読み取れたので第一印象は何か光るんだか輝くんだろうなという冷めたものだった。次に手元に無いので書店で取り寄せ初めて手にした時「お!帯が実写みたいな写真調やん これはドラマにでもなったんやろうか」という第一印象とは真逆のワクワク感がすごく沸いた。(実のところドラマではなく2013に映画化されたお話だったので自分の感性は見事的中していた...全然知らなかったけど、綾野剛や菅田将暉など俳優陣は豪華だった 知らないよ)

そして実際に読んでみたが、登場する主な人物は達二と拓児と拓児の姉、千夏の20代後半の3人である。序盤に達二と拓児の名前が似ていて混乱する説明でまずストップしてしまった。(5回は読み返した...でも分からないので棚上げした)その後拓児の家に行き家族登場シーンでやっと理解できた。ここから「そこのみにて光輝く」の物語は始まった、達二と町はずれにあるバラックに住む千夏が出会い、そして試練が待ち受ける。舞台はハマナスの灌木が流れ着く北海道襟裳岬のとても暑い夏である。

北海道の夏が暑いという印象が全く無く一年中雪景色の暑さを知らないという認識で沖縄とは真逆を想像していただけにハマナスを調べ北海道という舞台を知った時に面白いと感じてこれは映画の方も見なければと思った一冊である。

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