今年一番興味を持った事件
神奈川県大井町で昨年起きた東名高速道路の「煽り運転」事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた無職の石橋和歩被告の裁判員裁判で、横浜地裁深沢茂之裁判長は、争点となった危険運転致死傷罪の成立を認め、12月14日に懲役18年(求刑・懲役23年)の判決を言い渡した。“読売新聞より”
近年、煽り運転の事故は多発しており東名高速道路煽り運転事故は今年一番の事件と言ってもいいのではないであろうか。警視庁によれば道路交通法車間距離不保持の摘発数は1万873件と去年に比べると倍増し、危険運転致死容疑は16件、暴行容疑は12件、傷害容疑は1件、危険性帯有者は41件と単なる煽り運転にとどまらないのが今年の特徴である。
交通の手段として多く利用される車も、時に一瞬で1トンの武器とかする。でもだからこそ、安全運転を心がけ、ましてや他人を煽るなどという非人道的行為はするべきではない。こんな当たり前な事すら理解する事が難しいドライバーがいる以上、他のドライバーを刺激しない運転を心がけることも今の車社会には必要なのだ。
東名高速道路「煽り運転」死亡事故から約1年。警視庁は「煽り運転」などの悪質で危険な運転を抑止するため、道路交通法だけでなく危険運転致死傷罪や刑法の暴行罪などあらゆる法令を駆使するように全国の警察に通達したのをはじめ初の全国一斉煽り運転取締りを行ったり、覆面パトカーでのパトロールなどに力を入れている。しかし、最も大切な事はドライバー一人一人が常に運転マナーを意識し、相手を思いやりながら安全運転を心がける事、そして煽り運転が自分の不幸につながらないため、関係のない人に被害を与えないために、後ろの車を意識しすぎない平常心を保ち続ける事が大切なのではないであろうか。