自分にとってのピンの店

「自分にとってのピンの店」

総合政策学部4年

長内あや愛

 

私にとって特別なお店、一番に思い浮かんでくるのは「CRIOLLO-クリオロ-」だ。14歳から7年以上スイーツブログを毎日更新しているから、スイーツの食べ歩きはしている方だと思う。その中で一番美味しいと思っている大好きなパティスリーが「クリオロ」である。

私の家にはお菓子作りの本が何冊もある。錚々たるパティシエのそれぞれお菓子作りのレシピとノウハウが掲載されており、全部作った。作ってみると、シェフのこだわりポイントや好きなお菓子の味がわかってくるものだが、私はサントスシェフのお菓子が大好きだった。

高校生になり、サントスシェフのお店にスイーツを食べに行くことにした。調べてみると、非常に家から行きやすいところにあり驚いた。あこがれのシェフがこんなに近くにいたなんて!そしてはじめて食べたスイーツ、「ガイア」の美味しさたるや。この世にこんなにも美味しいお菓子があるなんて!素材の味よりも、はるかにおいしくなっているケーキはどうやって作り出されているのか!感動していたところ、店内の張り紙が目に付いた。「エコール・クリオロ」。なんと、お菓子教室を開いていたのだ。当時高校1年生16歳だった私が、プロのシェフとそこに通う生徒さんの中で一緒に勉強できるものだろうか。すぐに問い合わせ、体験に入れていただくことができた。あこがれのシェフにはじめてお会いでき、サインをいただいて、3時間のレッスン。夢のように楽しい時間で、お菓子作りへの思いが変わった時間だった。それから1年、最年少としてお世話になった。まだまだ勉強したいことがたくさんあったが、ちょうど1年たったとき、10年続いたエコール・クリオロ(エコールは学校の意味)は、終了してしまった。

もっと早くに通いたかった気持ちが大きいが、あとすこし遅ければ通えていなかったかもしれない。大好きなお店は、思い入れも強い分、ケーキがよりおいしく感じるのかもしれない。自分にとってのピンの店は、人それぞれ思い出も味となっているのではないだろうか。

 

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です