フェルメール展

フェルメール展

総合政策学部4年

長内あや愛

 

上野の森美術館10月から2019年2月まで、オランダの画家、光の魔術師といわれるヨハネス・フェルメールの作品が過去最多の9点展示された「フェルメール展が開催されている。「それはこのうえもなく優雅な事件」という副題が、貴重な機会に観に行きたいという気持ちをより募らせる。

「とても良かった。行って良かった。」というのが、会場をでた感想だった。芸術に無知な私でさえも、これはすごい!とわかるほどの緻密さ。写真かのような性格さ。写真で表す以上の描かれた人物の人柄と描写。筆の存在を感じさせないほどの色のグラデーションに、ただただ魅入るばかりであった。今回の展示では、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホなど、17世紀を代表するオランダの名だたる画家の作品50点の展示からはじまる。肖像画、神話画、宗教画、静物画、風俗画と分類された同時期のオランダの作品を見比べられることだけでもすでに贅沢である。そして一番最後、白い壁と床に、天井から光が差している廊下を通る。ここからがフェルメールルームだ。

展覧会のみどころである、フェルメールの作品は1つの部屋に展示されている。部屋へ行く道の装飾で気持ちがさらに高まり、ワクワクしながら通る。地下にあるので自然光ではない演出だが、その明るい廊下から一転、フェルメールルームは重厚感あふれる展示になっている。

フェルメールルームでは、フェルメールの有名な”あの”作品たちを間近で見ることができる。どこから光がさしているのだろう?と太陽と日光を絵の中から連想してしまう。それほど壮大な世界観の絵を見ることができることは、想像をはるかに超えていて、自分の想像の範囲外を楽しむことができるというのも、芸術の楽しみ方のひとつなのかと思った。

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