深夜3時のスキップビート

なぜ男性には恋愛漫画が流行らないのか考えたことがある。えっちなコメディ漫画とかはよくあるけれど、恋愛というよりはドMのおっぱいお姉さんとドSのペチャロリに囲まれてハーレム〜〜といったものばかりで(それはそれで面白いけど)どうも肉欲的で現実離れしている。

どこかで聞いた話だが、男性は男性のヒエラルキーの中で自分のポジションを確かめる一方で、女性は男性の目を通して自分のポジションを確認するらしい。つまり、「海賊王に俺はなる!」といって他の海賊たちと戦って、地位を確立して行くのが男たちの思考で、「すごいですね〜」と男性を褒めたてて、相手の反応を伺いつつ、こいつはちょろいと思っているのが女たちの思考である。

異論はあるかもしれないが、この女性の思考回路は少女漫画の世界では鉄板だ。「花より団子」をみても常に優しさを与える花沢類は報われず、道明寺司のような一見に手に入らなそうな男にズルズルと引っ張られて行く。引っ張ってもらいたい!刺激的な恋がしたい!というような受容的でTHE年上男性崇拝的な恋愛の考え方の少女漫画界に私は辟易としていた。なぜそう思ったかわからない。しかし、友人に勧められて「スキップビート」を読み始めてわかったような気がした。

俺様歌手の恋人状態であった主人公が、彼に捨てられたことをきっかけに、芸能界で上り詰めリベンジをしようとするお話である。通常であれば、そんな最低俺様彼氏とのラブストーリーが予測するだろう。しかし、主人公は女優となり、自分の先輩、ライバル、そして心の支えとなる俳優に恋心を抱いて行く。この漫画の何が一番好きかというと、主人公が男性に振り回されないところだった。沢山の不幸な経験をした少女が、努力し、選択し、女性へと成長して行く姿にとても共感したし、そういう女性に男性が惹かれていくのはとても納得がいったのだ。

確かに私たち女性は男性の目を通して自分を見ているのかもしれない。でも少女から女性へ成長するように相手が自然と寄ってくるくらい魅力的になるよう努力して行かなければならないと思う。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です