「斉木楠雄のΨ難」
「斉木楠雄のΨ難」という週刊少年ジャンプの連載漫画をご存知だろうか。アニメ連載から映画化決定という王道ルートを辿っている現在大人気(?)コメディ漫画だ。人気の度合いはさておき、私はかなり好きで、アニメも原作を崩すことなく、テンポの良さが秀逸だった。今回のキャスティングに関しても燃堂のクォリティがバッチリだったので、期待して観に言った。
もうここから先は何が言いたいかわかると思うのだが、酷かった、本当に酷かったと言いたい。述べるべきは福田雄一監督にだ。彼はコメディ関連の作品に強く、「勇者ヨシヒコ」シリーズや、「HK 変態仮面」などが有名かと思われる。独特の間合いを重視して、面白おかしく見せており、悲しいほどの低予算っぷりが彼の見せ味だ。それが功を奏していたのは特にこの上記の2作で、佐藤二朗やムロツヨシなどは彼のカラー出すための重要な役割を担っている。だが今作は違う。「斉木〜」というのはそもそも主人公が5日のうちに言語を喋り、半年も経たずに空中を遊歩する。全ての超能力と言われる超能力を操るがゆえに人生を楽しく歩めない悲劇的な主人公斉木楠雄、調理しなくても異彩なカラーを放つキャラクターに、福田雄一のカラーが入るとどこで笑っていいかわからなくなるのだ。本来原作の面白いところが面白くなくなり、笑わせたいと狙っているところが橋本環奈の顔芸(計5回以上)と安いCG、出オチ感すごいのに、よくも何回も続けられるなと呆れた。原作を読んで、原作より面白く書けると思ったのだろうか。
今週の映画第2位とか、本当ですか?全国の皆さん?しかし自身も馬鹿な視聴者Aとして加担してしまったので甚だ恥ずかしい。また1500円をドブに捨ててしまった。