2017選挙 ヒトと猫とヒト以外の候補

環境情報4年  太田朝子

日曜の晩、選挙特番を見ていた。開票真っ只中の状況で、ニュースキャスターは忙しそうに候補者の紹介を進めていた。終始真面目なトーンの中、私の耳に入ってきた言葉は、「なお、この◯◯氏は、見ただけで猫の国籍が分かるそうです。」という一言であった。おそらく20時代のテレ朝だった。

テレビ東京の池上彰氏の選挙特番で、議員のプロフィール紹介が面白いというのは話題である。一部をご紹介すると、元経済再生担当の甘利氏は『大臣会見でゲス乙女熱唱。その後文春砲で辞任』、自民党の広瀬氏だと『性格はせっかち。「夕刊」を「タモリ」と間違う』等である。まるで笑点の大喜利のようだ。

猫に話を戻すと、昨年のアメリカ大統領選では、約200人の立候補があったが、その中に猫が含まれていたのはご存知だろうか。ケンタッキー州在住のオス猫、リンブルバット・マッカビンス氏。トランプ氏は「メキシコとの国境に壁を作る」という公約で話題だったが、猫のマッカビンス氏の公約は「みんなに昼寝を」だったとのこと。

人類の歴史を遡っても、選挙にヒト以外が立候補した例は珍しくない。最古の例は、第3代ローマ皇帝カリグラの馬、インキタトゥスである。この馬は実際に1世紀頃に執政官と聖職者になったとされている。

大統領選の陰で、日本でも猫で話題になった議員がいる。巨大なねこが背景に佇んでいるポスターの島さとし候補。「バックの巨大ネコに震える」とTwitterで騒がれたほどであった(図1)。しかも、この「帰ってきた」というフレーズが意味深である。『帰ってきたウルトラマン』が初代ウルトラマンから約30年後の地球に帰ってきたという設定は分かる。しかしこの島氏はどこから帰って来、そして猫を背にどこへ向かっていくのか。

猫の国籍を見分ける件については「2017 選挙 候補者 猫 」など様々な検索ワードで調べたものの、ヒット件数はゼロ。未だに彼がどこの候補だったのか、猫の国籍を見分ける特技を生かし見事当選したのかは謎に包まれている。

 

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