衆議院解散について
「衆議院解散について」
総合政策学部 3年 長内あや愛(おさない あやめ)
今回の衆議院解散で、私が真っ先に思いつくのは、小池百合子の国政参加の有無だ。私の住んでいる地区がもともと小池百合子の選挙区だったことから、私の中でいつも、小池百合子は身近な政治家のイメージだった。政治に詳しくない私だが、都知事選や政治団体の報道がテレビでされるたびに、堂々と戦う姿は、同じ女性として憧れた。
今回衆議院解散、総選挙となった今、小池百合子の新党立ち上げと国政への出馬するか否かという話題で、世の中持ちきりになっている。私はこのニュースについて、2つ疑問をもっている。
1つめは、小池百合子が国政参加すべきか、ということである。東京都知事としての仕事が落ち着いているわけではないのに、良い風が吹いているからと言って、国政に踏み切るべきだったのか。豊洲問題、東京オリンピック問題があるではないか。困っている都民への政策に精一杯をつくしてほしい。
2つめは、小池百合子が国政にでるか出ないかを議論する番組と、国政進出についての会見ばかりが流されるテレビの現状だ。新党を立ち上げしていても、実際には都知事としての仕事をしているのだと思う。しかしその姿は映されないで、国政介入ばかりの映像がながれる。これでは、私のように応援していた人でさえも、“都知事としてしっかりしてほしい”と思ってしまう。私たちには、不満をあおる結果になっているだろう。
都政についても、国政についても、政治に終着点はないと思っている。どんなに安定していたとしても改善点もあるし、不満が0になるということはない。ずっと議論して、改善し続けていないといけない。改善に向けて歩き続けている、という姿が、政治の最善な姿とも思うのだ。
衆議院解散総選挙の行く末を、報道に惑わされずに、小池百合子の動向とともに見ていきたいと思う。