アウトレイジ~豊田さん
昨日7月13日の『ミヤネ屋』で、「DV妻」が特集された。ドメスティック・バイオレンスといえば、男性が女性に対して行うことが通常であると考えられていたが、最近は女性のDVが急増しているという。先日の法改正では、強姦罪の被害者に男女の区別が無くなった。女性が強くなってきた、とは言えども、女性の怒りは男性よりタチが悪いことが多い。DV妻のよくあるパターンは、ぐちぐちこぼす嫌味の言葉や無視に始まり、キャベツや台所用品を投げてくるという暴力に発展するというものだ。
「鉄パイプでお前の頭を砕いてやろうか!」「お前の娘にも危害が及ぶ!」
今年10月公開予定の、北野武監督『アウトレイジ~最終章』の台詞だろうか。個人的に豊田氏には、デーモン小暮の「お前を蝋人形にしてやろうか!!」の歌い出しで始まる、悪魔系バンド”聖飢魔II”の代表曲、『蝋人形の館』をぜひ熱唱してほしいと思うのだが。
6月下旬のワイドショーで、何度も放送されたあの甲高く叫ぶ暴言の数々。彼女のようなモンスターを作り上げた要因の一つとして、豊田氏がこれまでの人生、スーパーエリート街道を突き進んできたという背景がある。東大法学部、ハーバード、官僚。自分は頭がいい、人より自分が上でないと気が済まない、自分以外のやつは全員バカに見える、「人がゴミのようだ」と高笑いするムスカ状態である。豊田氏とムスカ、この二人の共通点は、教養の高さと肩書き、表向きは淑女紳士という点だ。ムスカはラピュタ王家の末裔で、古典に通じ、ラピュタ文字も解読できる教養を持つ。「バルス!」という滅びの呪文によって崩壊したラピュタ城から転落したムスカ。「このハゲェー!」という音声データによってスーパーエリート街道から転落した豊田氏。
「立派な人にはならなくていいんです。どうか、感じのよい人になってください。」
そんな3年B組金八先生の言葉の重みを感じる一件だ。