代理課題

「私の仕事があまりにもハードで、苦悩に満ち、生き地獄のようで、これまで40年間にわたり毎日夜明けから真夜中まで働きづめで疲れ切っていること──ある意味、それが失敗と言えるかもしれません。」

 

コム・デ・ギャルソンの創始者のファッションデザイナー、川久保玲の言葉だ。2017年彼女のファッションデザインの功績が称えられ、メトロポリタン美術館で展覧会が催されている。黒を基調とした多様な服。普通は服として使用しないような資材を使い、一風変わった形を取り入れた彼女のデザインは多くの人にインスピレーションを与えたという。このように多くの成果を残した彼女が冒頭の言葉を吐いたのである。デザイナー、アーティストの苦しみとはどのようなものかを語っている。生き地獄で疲れ切っていても続けざるを得ないのはなぜなのだろうか。プレッシャーか、創作意欲が湧いて出て、抑えきれないのか。それは本人にしかわからないことではあるが。彼女の奇想天外でなぜか目が離せない魅力的な作品を見ていると、たとえ生き地獄であろうとも創作が続いてくれることを願ってやまない。

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