美女と野獣(代理課題)

 

不朽の名作と謳われるディズニー・アニメーション「美女と野獣」を、ディズニー自らが実写化した今作。主演にはハリー・ポッターシリーズでヒロイン、ハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンが選ばれた。おまけに、アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・グラミー賞を総なめと来ている。騒ぎになるのもうなずける話題性だ。

 

周囲からの評判の良さに胸を躍らせて映画館へ向かった。美女と野獣を最後に見たのは10年以上も前のことだ。ストーリーもあんまり覚えてないことだし、きっと楽しめるに違いない。膨らんだ期待から、エグゼクティブシートまで予約して見ることになった。

だが、ディズニー大好きな私は、どうしても見終わった後のもやもやとした気持ちを拭い去ることができなかった。エマの美貌は、アニメのベルを超越するほどのものであったが、どうしても「人間さ」を感じさせてしまう。表情や仕草のひとつをとっても、とても「人間らしい自然な演技」である。実写だから当たり前と言えば当たり前には違いないのだが、私は、ベルには、いつまでもおとぎ話の国の住人でいて欲しかったのだ。

 

以前スピンオフ映画について批評したときにも同じようなことを書いた気がするが、実写化やスピンオフ作品は話題性が強い反面、原作やシリーズの世界観を崩壊させる危険性を秘めている。それを防ぐためには、作品の受け取り手である私たちがその作品を原作とは切り離して考えなくてならないと思う。少なくとも、ディズニーならではの可愛らしさやファンタジー感を求めて、軽々しい気持ちで「美女と野獣」を見に行っては待っているのは落胆だけであろう。ディズニーの世界観にどっぷりと浸かりたい人のために「モアナと伝説の海」が用意されているのだから。

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