代理課題 井の中の蛙大海を知らず

「わたし、日本に行くとき両親から日本の嫌なこといっぱい聞いた。でもそれは違った。」内定先で知り合った中国出身のある女性から聞いた話です。彼女は中国の郊外で生まれ育ち、早稲田大学に編入、現在は大学院に通っていて、来春からは外資系の日本企業で私の同期となります。その日はたまたま帰りの電車が一緒でほんの数分間話しただけだったので、詳しい話は聞けなかったのですが、私たちの中でひとつだけ合意したことがありました。それは「たとえ国(政府)レベルで様々な対立があったとしても、私たち国民レベルでは決して仲が悪いわけではないし、お互いに理解しようとする姿勢を忘れてはいない」ということです。

私たち学生にとって、テレビや新聞で見聞きするような国家間の溝はあまりリアリティのあるものではないと感じています。確かに、中学高校時代くらいまでは海外、特にこの場合は中国人に対してマイナスなイメージを持っていたのは確かです。しかし、それはメディアによって作り上げられたイメージであって、大学生になりSFCのような海外からの留学生とも多く接するような環境に入ると、その考えは気付いたら消えていました。

ここで私なりの整理したいポイントは2つあります。1つは、キレイ事と一蹴されてしまうかもしれませんが、国や肌の色、性別に関わらず1人の人として向き合って付き合っていくことが大事だということ。そして2つ目に、とは言っても私たち一般市民レベルの国を越えたつながりが国家間の関わりにどれだけの影響を与えることができるのだろうかという現実と理想のギャップです。

来春から私は幸運にも外資系の企業で海外の人たちと働くことができます。日本の中の日本だけでなく外国からみた日本も知ることで、少しでも上記したギャップを埋める足がかりになればと思います。

 

 

 

 

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