300の言葉
メンタリストDaiGoといえば多少は耳にしたことがある人もいるだろう。
メンタリズムという心理学に基づいて相手の考えを読み解く技術であり、その第一人者である彼は現在様々な本を出版している。
実は彼、慶応義塾大学出身の先輩なのだ。
大学が同じというだけでなく、実はテレビや出版などの活動を開始する前からの友人。
先日も実家に遊びに来て一緒にお酒を飲んだ仲である。
臆することなく正直に言おう。変な人だ。
クールな外見から想像できないほどの「学び」に対する強欲さ。それをまだ「メンタリスト」という肩書きを持たない頃からの彼への印象だった。
理念や概念が彼の得意分野だ。もしかしたらメンタリズムというのを行う上で理念や概念を言葉にしたものを当てはめているのかもしれない。
「メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉」
この本はそんな彼のメンタリズムという観点からではなく「人の本質」というものへの視野を向けさせる一冊。
5行ほどの言葉が300項目のっている。
自分の弱さや苦手なこと、嫌いなことを別の視点で柔らかく分解しわかりやすく昇華しやすい言葉で表してくれることによって心を強くしてくれる。そんな本だ。
メンタリズムというものを学んだことは無いが、そのメンタリズムというものの観点が少し覗けるような他には無い信ぴょう性の高い言葉たちがそこにはあった。
実はこの本、本人からもらったものだ。サイン付きで。
だからこそこの本の内容のしみこみ方は人一倍あった。どんな人がどんな生活を送っている人がどんな考え方の人が書いた本か。それを知っているからだ。
理念や概念は心の強さそのものであると自分は思う。
失敗をどう捉えるか、自分のプライドとはなにか、そんな一見どうでもいいことが自分という人間を構築している。
その8割は他人にはどうでもいいことで、残りの2割は自分が他人からしてもらいたいことなのだ。
他人の目を気にすることはこのどうでもいい8割のために自分にとってかけがえのない8割を捨てている。
人でいることは面白い
そう思わせてくれる。良き先輩からの良き一冊である。