結果の見える選挙でも・・・

 今回の参議院選挙は、自民党の勝利に終わるだろう。なぜなら、野党と迷うべき要件がないからだ。争点のない選挙とも言われている。本来であれば、「消費税増税」「アベノミクスなど経済政策の評価」「憲法改正」が大きな争点となるべき選挙である。

 しかし、野党は明らかに与党よりも無能で国民はバカだ。消費税増税は、自民党と野党の意見が延期という形で一致してしまっている。経済政策に関しては、国民の大半が適切な評価をできるはずもない。ましてや、野党のほうが上手くできるとは誰も考えられないだろう。そして、最も大きな争点となるはずの憲法改正については、安倍首相をはじめ自民党は巧みに争点からずらしている。多くの国民からみて、今回の最大の争点は経済政策であるかのように演出されている。

 結論から言えば、野党に投票する理由が見当たらない選挙なのである。もちろん、一定数は必ず野党に投票する。しかし、「自民党」が勝つという予想は中学生でも立てられるほど、今回の選挙は結果が見えている。

 それでは、全く意味のない選挙かと言われればそうではない。「18歳に選挙権が与えられて初めての選挙」だ。

 これまで、大半の政策を高齢者が決め、高齢者のために政治が行われてきた。これは、投票率の差が原因である。この高齢者優位の状況がいかにマイナスになってきたか。大阪都構想や海外の話ではあるが、EU離脱の選挙結果を見れば明らかである。

 この現状を打ち破るためには、結局、自民党の勝つ選挙だとわかっていてもとりあえず投票するべきと言えるだろう。今回の選挙のためでなく、これから先の政策のため高齢者優位を少しでも覆すという観点から見れば、どこが勝つかというよりも、誰がどれだけ投票するのかという結果がより重要な意味を持つ。暇な高齢者に比べると、それぞれ忙しいかもしれないが、若い世代にはとにかく投票に行って欲しいものだ。

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