授業内・参議院選挙についてのコラム
正直、私は政治のことについて語れるような人間じゃないので、今度の選挙で何が変わるのかなんて議論はできない。だから、選挙について私が常日頃から疑問に思っている、投票率の低さについて一言言いたいと思う。
子供の頃、私が今よりも選挙について全然知らなかった頃から、両親が選挙日にどこかに出かけて行って帰って来るという光景を当たり前のように見ていた私にとっては、選挙率が半分を下回っている現状は、あまりにも信じられない。休みの日に少し遠出して、ぱぱっと誰か一人頼りになりそうな人を選んでくるというそれだけのことを、なぜ日本人の半数以上が面倒がっているのだろう。
面倒?せっかくの休日に外に出るのが億劫?そんな人の考えが800字程度で変わるとは思えないので、ある別の理由で投票してない人、「誰に投票すればいいかわからないから結局投票しなかった」、そういう人は、これから言う私の考えを聞いてほしい。
私が思うに、そんな理由で投票にいかないのなら、その人は難しく考えすぎなんじゃないかと思う。政策の全部を理解するなんて難しいことしなくても、自分が望むことを1つでもやってくれそうな人を見つけて、その人が選ばれるよう応援するため、投票しに行く。例えば、子供のとき周りより貧しい中で育ってきて、ゲームも漫画もろくに見れない、そんな環境で自分を育ててくれた母親に感謝をしている、という人であれば、もっと他の母親と呼ばれる存在の人たちがすみよい社会になるように、養育の分野に力を入れている候補者を選ぶ。そんな悲しい生い立ちの人じゃなくってももっと単純に、例えばアニメが好きな人はアニメの表現規制に反対している候補者を選ぶとか、美味しいご飯が好きなら第一次産業に力を入れた政策を打ち出した人に投票すればいい。ね、簡単でしょう?
どうせ理由なんて他の誰にも聞かれないんだから、それくらい適当だって許されるんじゃないだろうか。選んでくれた人が多いほうが選ばれた方だってやる気になるだろう。投票しないより投票した方が、少しでも自分の望む方向に世の中が動く可能性は高いはずだ。ほら、悩んでる暇があったら、投票所に足を運んだらどうかな。