デッドプール
親と上司と映画館で隣席の人は選べない
総合4年 伊東宏
親と上司は選べない。なんて言葉がありますが、同様に映画館の隣席の人も選べない。こればかりは運任せなのである。
アメコミ映画は昔から大好きで、今作のデッドプールもとても楽しみにして映画館に向かった。ゆったりと映画を心ゆくまで楽しみたかった私は、ちょっと奮発してエグゼクティブシートなんてものに座り、上映開始をワクワクしながら胸を踊らせていた。あらすじをネットで調べながら待っていると大きな声で話す外人の声が聞こえてきた。やっぱりアメコミ映画だから外国人のお客さんもいるんだな、なんて思いながら見ていると、その外国人グループは私の隣後ろを囲むようにして座りだした。座ってからも大きな声で話している外人に少し嫌悪感を抱きながらも、映画が始まれば静かになるだろうと我慢をすることにした。
上映時間になり、いよいよ映画が始まった。ここで私は嫌悪感が収まるどころかより大きくなった。なぜなら、映画で面白いポイントがあるたびに周りの外人が映画の悪役かのような笑い声で大笑いをするのだ。まあ笑うポイントで笑うのは百歩譲って良いとしよう。だが、敵の首を切り落とすシーンでまさかの『ウップス!』と喋りだしたのだ。さすがのこれには我慢できず、心の中でつい『お前のリアクション込みの映画を見に来たわけじゃねーよ』とツッコミをいれてしまった。
結局楽しみにしていた映画も終わってみたら記憶に残っているのは隣の外人の笑い声とリアクションばかり・・・ため息をついた私はそっと次の上映時間を調べたのであった。
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