欠席課題

環境情報学部4年
對馬好秀

世界で最も貧乏な大統領ホセ・ムヒカ元大統領
彼の言葉が今世界中の人々を動かしている。

ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領が2016年4月5日に来日し話題となっている。なぜ話題となっているか、それはあえて説明しなくてもいいかもしれない。彼は世界で最も貧乏な大統領と言われいている。そのムヒカ氏は2012年に行われた地球サミットでのスピーチが反響を呼んでいる。彼は昨年3月まで大統領を務め先日来日したことにより話題となっているが、なぜそのタイミングまで彼の名は大きく広まらなかったのか。スピーチが素晴らしければその2012年のタイミングで世界中の感動を呼んでもおかしくないのではないか。自分が疑問に思うのはそれだけではない。地球サミットは世界各国の首脳や閣僚級の人々が集まる中、それぞれの国はそれぞれのスピーチが終わったらそそくさと帰ってしまう。他の国がどんなことを言って他の国がどんなふうに考えるかを聞かずしてただ話したいことだけを話し、綺麗事を並べなにもアクションをせず自分の国に帰るのだ。今回のホセ・ムヒカ氏への注目は同時に環境問題の本質への注目も集めた。彼は言った「人類が作ったこの大きな勢力をコントロールし切れていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。」と。またこうも言っている「人間は発展するためにこの地球上にやってきたのではなく、幸せになるためにやってきたのだ」
自身のおよそ100万円の月給を8割から9割カットしている一国の大統領がここまで建前なく本音で世の中の現状を伝え、地球の危機を伝えてやっと人々は環境問題の現状とその根っこの深さを知った。エコ活動は環境問題の解決ではなく進行を軽減することしかできない。地球に長く住み続けるには彼のような言葉を真摯に受け止め政治家でも研究家でもなく我々が質素な心を作り上げる他ない。しかし、欲に素直に生きここまで発展してきた人間たちがこれから質素な心を持ち続けることは可能なのだろうか。ホセムヒカ全大統領、彼はヒーローでも救世主でもない。彼は単なる星を愛する一人の人間である。人間の真価が今間違いなく問われている。

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