オノヨーコ展
オノ・ヨーコ展
総合政策学部3年
伊東宏
オノ・ヨーコ展はこれまで主に戦後アメリカ美術の中で語られて来たオノヨーコさんの活動を、出身地ある東京という都市の文脈で再考するというもので、東京でやるのはおよそ14年ぶりとなる大回顧展である。
オノヨーコさんが10代最後に手掛けたテキスト(無音の楽曲)など初期の貴重な作品から、(穴)や(私たちはみんな水)といった近年の作品までありました。また、代表作とも言える「グレープフルーツ」の原稿や初版本も展示されていました。それらの作品が時系列ではなく、逆から展示されていることに興味をより惹かれました。逆から遡ることで半生がより鮮明に感じることができたように思えます。時系列だとスルーしがちな半生も逆から見ることで印象的に感じることができました。
しかし、自分の想像力が無いのがダメなのか、それとも感受性が人よりもポンコツなのがダメなのか、特になにかしらの作品から思いのようなものが伝わって来ませんでした。例えば、窓とオノヨーコさんの幼少期が写っている作品ですが、これは幼少期に見た魔女裁判の絵画が強烈に印象に残っていると言うオノヨーコさんが成長し、やがて東洋の魔女と呼ばれるようになり、そんな自身の人生を表現した作品だそうです。一人の女性の人生がレイヤーのようにして重なり表現された作品だそうです。そういうことを知った意味で見ればとても奥深い作品なのでしょうが、僕はそんなこと知らないので何も感じませんでした。何も知らない状態で見て、そこまで感じとれる人が何人いるのでしょうか・・。
僕は鑑賞の達人でもなければ、心理を読み取るメンタリストでもありません。何かしらの思いを読みとれない僕のような人間にも愛の手を、、