マイインターン

総合政策学部 4年 澤津 勝人

映画の冒頭は、主人公ジュールズが、オンラインファッションサイトを設立したところから始まる。18ヶ月という短期間で、中古ファッションサイトを従業員200人のアパレル会社まで急成長させ、日々CEOとして忙しい毎日を送っていた。そんな彼女のところに、70歳のシニアインターンことベンが転がり込んできた。40年間電話帳制作会社で働いていたベンと時代の最先端にいる女社長シュールズとでは、考え方から働き方まで何もかも違っていた。しかし、部下キャメロンに6週間だけは我慢するよう言われ、嫌々ながらもベンを自分の横に置くことを決意した。ベンは、どんな仕事でも精一杯こなしていき、徐々に周りの人達からの信頼を集めていった。そんなベンの人望の厚さを真横で見ているうちに、徐々にシュールズもベンに心開いていき、自分の本当の悩みを打ち明けていく。そんな悩みに対して、ベンは的確な答えで彼女を明るい未来に導いていく姿に、もっとも惹きつけられます。特に、悩みの種類の幅が、家庭から仕事まで幅広ければ広いほど、ベンの本領が発揮される姿は、まさに理想のジェントルマンと言えるだろう。

この映画の魅力は、大きく分けて、二つである。まず一つが、女性社長シュールズの働く格好良い現代女性の描写である。もう一つが、70歳インターンベンの豊富な人生経験から生まれるずば抜けた人間力である。映画の冒頭から最後まで、お洒落な音楽・服装に作り上げられた世界観のなかで、シュールズが何事にも懸命に挑戦する姿は惚れ惚れするだろう。また、シュールズだけでは、埋めきれない部分を上手くベンがサポートして埋めていく姿は、まさに困っている人にそっと手を差し伸べるジェントルマンそのものであった。相反する2人に見え、もっともベストなパートナーであることを映画の最後で、見ているもの全てに気付かされる。

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