フランク・ゲーリー展

福田和也研究会

学籍番号:71447032 環境情報学部2年 原 理奈

 

「フランク・ゲーリー展」

 

フランク・ゲーリーはロサンゼルスを拠点とするカナダ出身の建築家だ。

私にとって建築の展覧会へ行くのは、このフランク・ゲーリー展が初めてだった。大学には私の周りに建築を専攻としている友人が何人かいる。その人たちを見る限り、私の中での建築のイメージは残留をするほど大変なものといったところだ。建築関連の授業に全く関わったことがないので、何が大変でそんなに残留をしているのかは分からないが、とにかくエグいという印象を持っている。たったそれくらいのイメージしか持たず、ゲーリーの作品を見に行ってみた。

 

ゲーリーの作品は柔らかい。発想の柔軟さもあり、物理的な柔らかさもある。建物、その設計図や模型は定規でビシッと真っ直ぐに描くものだと思っていた。しかし、ゲーリーのスケッチの線はなめらかな曲線を描き、模型もぐにゃぐにゃとしたものや、布をふわりと乗せたものがあり、私の想像する模型とはかけ離れていた。確かにゲーリーの柔らかさは他の建築物と差別化をはかることが出来るかもしれない。しかしながら、私はこういったデザインではなく真っ直ぐな線が引かれた、ありふれている設計図や模型の方が好きだ。ゲーリーがこれを聞いたら、きっとつまらない考えだと思うかもしれないが。

 

今述べたように、ゲーリーの建築物にはあまり魅力を感じなかったが、真ん中に I have an idea. と描かれているマッピングはとても興味深かった。マッピングの中にあるARCHITECTUREの文字からは幾本の線が伸びている。私は最初に、その線の1番端を見てみた。すると、一見建築とは結びつきそうにないワードがあった。建築の展覧会で、このようなマッピングがあるのは不思議に感じたが、これはゲーリーのアイディアの柔軟さをよく示していて、それが作品に反映していることが分かった。この展覧会では、ゲーリーの作品だけではなく、その頭の中も見えた気がした。

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