ニキ・ド・サンファル展(仮)

ニキの代表作と言えば言うまでもなく「ナナ」シリーズだろう。友人の妊婦姿から着想得たと言われるその力強さと軽やかさを兼ね備えたフォルムもさることながら、特に目を惹くのはその鮮やかな色合いだ。原色をこれまでか、と散りばめたその外見は人々の視線を一瞬で独り占めにする。

 

「色々」という言葉から分かるように、色の種類は数えれば枚挙に暇が無いほどの種類が存在するし、色相、彩度、明度、補色、加法、減法などなど、色について学ぶべき事は多い。

 

そんな独特の色使いをする彼女は天賦の才能の持ち主だったのか、と問われれば否と答えざるを得ない。物事には何かしらの理由が存在する。

彼女の作品の変遷として最初に挙げられるのが射撃絵画だ。石膏で作られたレリーフに予め絵の具を仕込んでおき、それを撃つ事でレリーフを壊しつつ着色するという斬新な芸術。注目すべき点は自然に、乱雑に、ランダムに着色されていく点だ。

蜘蛛の糸からだって、蜂の巣からだって、自然から人間は色々な事を学んできた。彼女もそうなのだろう。心地よい色合い、逆にドキッとさせる色合い、様々な色合いを自然に出来た色の混ざり具合や配置から学んだのだろう。それが彼女の色に対する原点になっているのだろう。

 

(ちょっと時間が足りなかったので、ここまでアップしておきます)

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